アリスさんの独り言12月 








夢を見た
このところ、いつもの行き止まりの道の夢ばかり見ていたのが、嬉しい夢に変わった
ヨーロッパのどこの国か解らないし、ビルの中を上がっていたのか、時代を登っていたのか、解らないまま、
人も周りも、上に行くたびに変わっていく
しばらくしたら、私の隣には、笑いかける女性が、現れた
手をつないでもくれた・・・「こっちよ」とでも言うかのように
そして、女性が消えた
そのまま進んだら、家が見えた
母らしい人影も・・・
迷わずに戻れた
その瞬間、目が覚めた
気持ち良い目覚めだった・・・心も体も穏やかな朝
不思議な夢
母の夢を見たのは、始めてだった
暖かい空気に包まれて、幸せだった
そして、気づいた
もしかしたら、あの女性は、私の中で知らないうちに成長していた「アン」だったのではないかと
「アン」は、消えてはいなかった
私の中に、2人はいる
誰にも解らなくても、2人は、私と一緒に歩んでいてくれる
それだけで、充分だ
風が流れた



思い出した
「私を解ろうとしてくれた」過ぎ去って行った人達の笑顔を
今も、そうやって、解ろうとしてくれる人達の笑顔も
暖かい陽ざしの中に、優しい風が吹き込んでくる
始めての冬、手や膝の感覚に、戸惑っているけれど、又、ゆっくり時を刻もう・・・



「感覚が無い」と、何度いってきただろう
「無い」という感じを知らない私は、その時その時が、「感覚が無い」の最高だと思ってきた

病院で、看護婦さんがコンビニのフォークの柄を工夫して作ってれた物は、
柄が取れたものの、遊んでしまう中指のために箸の練習は諦めた
その変わり、フォークで、たいての物は食べられるようになった

物を感じなくなってきた頃、出来る事を教えられた
「感覚は目で補える」事を
これは、最初のリハビリの先生が教えて下さった最高のプレゼント

パソコンのキーボードがうまく打てなくなった時
力をしっかり加えないと「か」が「k」で終わってしまう事に、自分で気づいた

感覚が無くても、リハビリを続ける大切さを教えて下さったリハビリの先生方
だからこそ、進む「無い」が、怖くなかった

手の芯から冷たくてしかたい日々に伝えれたのは
体の中から温めなくてはいけない事
暖かい食べ物・飲み物と運動をする事
手ぶくろをしてしても、この手の冷たさは、どうしようもないないことに気づかされた

めんどくさくなったパジャマのボタン掛け
丸かぶりを買ったものの、ボタン掛けもリハビリだと、もとに戻した

洗濯ものが、乾いたどうか解らない私は、頬にあてて確かめながら、ふんわりとした感触を楽しんだ
頬なら感じる事が嬉しかった

玄関の前の手すりを「冷たいでしょう?」と言われても、「手自体が冷たいから、構わないの」と笑った

手を握られて、「暖かい」と言われても自分の手の温もりを感じていなくてビックリ
コタツの中で手を温めても温もりを感じない
この手も頬に持って行くと、暖かい
私の手が、暖かいのだと知った日

その時々が、限界でなく、新しい「感じない」が、訪れて来た
今度のは、本当に最後かな
ちょっぴり不安がよぎった
大丈夫だ・・・初めての冬だもの、春になれば変わるだろう
一瞬一瞬の季節を歩こう
ゆっくりと
冬支度している植物の様に

しばらく、打てないかもしれない
打ち込みたい文章は、頭の中を駆け巡っているのに、指に力が入らない
冬のいたずらを、毎日行っているハビりの練習で、吹き飛ばすしかない
なんとかなるだろう





ビリビリと感電したか
私の手



右手だけ使っていると肩のこり
すねしまって痛みは続く



今は今
明日は変わると言い聞かす



感覚を目で追いきれず物落とす



リハビりを続ける事は諦めず



両ひざの痺れが進み千鳥足



毎日の
吹き込む人に感謝する



首振りも
ロボットからは抜け出せず



とったはずネックカラーを
つけなおし



サインペン
ボールペン辞めて買い替える



揺れる字に
今年さいごか年賀状



バラの花
冬空に咲く美と力



人に化け
逃げ出すトカゲの尻尾きり



夢を見た
亡きし祖母と母
行けないよ
私の試練は終わっていない



冬風も朝の一息
気持ち良し



まだ続き不安ひろがるこの疲れ
慢性疲労が頭をよぎる
(注;慢性疲労症候群)



工夫から生まれし物は
希望の字



口の切れ
何が足らぬか食べ物の種類見直し
買い物決める



窓を開け
骨づくりの陽を浴びる



シクラメン
一年越しの花咲かす



スイセンは
恥ずかしげに花ひらく
木立の後ろに白色かすかに



見えねども葉達をゆらす
鳥の声


同じ鳥
けさは姿みせ
すぐ消える



オレンジの
ナスタは強し花まんかい



字を書いて
後で読めぬ悔しさよ



この痺れ
座っていれば
ただの人


病気と共にいたのに
気づかれず

気づかない難病
うらんだことなし

今はもう
人の心も受け入れる




庭で見る遅き紅葉
空に映え



毒草の花の優しさ
嘘のよう



目覚め時
かなしばりでなく痺れ攻め



時を止め
体に合わせ朝ご飯



行けなと謝る貴女
会いたいが帰った後が寂しいと言い



一日が
終ればまた縮められ
試練の長さ後どれだけか



空の青
木々の緑くもの白
三つ重なり網戸に光る



メダカ達
餌とめる日の泳ぎ方



一歩二歩
下がってみると見えて来る
相手の心おかれた場所



食べ物は
食べる練習のみにあり
食べたい物なし味わいもなし



筋肉に
回っているか食べ物は
エンゲル計数あがるのみは嫌



目覚めても
すぐに動けぬほぐさねば



優しさは
想像かんさつ思いやり



くどい物胃が受け付けず改めて
体と歳を思い知らされ



静けさが体にしみる
我ひとり



想像の
織りなす糸のうつきしき



待つ事は
病気で知った宝物



走り書きできない手だと諦めて
覚えてみるが頭は溢れ



介護には
誰が入るか日々たのし



診察時
聞く事おおき難病だ
整理はするが不安は消せず



悔いはなし
やりたい事はやったから



やった事
この身になって助けられ
何が起きても受け入れるなり



受診時の先生の顔
笑み嬉し


短いと思いしボルト
首の長さ
始めて気づく我の愚かさ

一年で安定すると予約とり
どこで止まるか
考え辞める

力もらい
また歩めるとホッとする



にぎつぶす
ニコニコボール笑顔さそう



危ないと
手すり二つを増やすなり



苦しさを
生きる証と詩を紡ぐ貴方の画像
詩に力もらい

(注;「貴方」は、筋ジストロジー・詩人 岩崎 航さん)




来るはずのメール届かず
むな騒ぎ



金木犀
今日はスズメ葉ば移り



霧吹きを
やる力ありエアープランツ



天皇のお言葉のこる
平和の字

慰労さき
お姿優し胸痛む
お歳おもえば
お休みください

(天皇誕生日)




モミジ散り枝に雨粒
天使の子


メリークリスマ
サンタさんが、幸せを運んでくれますように
アイリスさんより

書けた! \(^^)/~


ハーブの葉
香り届けたクリスマス

クリスマス温もり届く
プレゼント

去年した
ケーキ渡しを今年受け
(注;お一人暮らしの方)



七日間休み続くを考える
はじめての年
訪問介護



デジカメが
何とかおせし目と力
嬉しさこぼれ時を忘れし

画像処理
できるかどうか闇の先



夕暮れに
家路いそぐ鳥もいる
帰る場所があるは幸せ



この顔は誰に似たのか
祖母にかな
年とった母想像できず



誘われしが
誰にも見せぬ食事どき



若き辛さ
いつか変わるよ宝石に

(頑張ってね)



餓死をした
戦争孤児の数多し
悲しさよりも怒りうまれし(日本)

森の中
子供おき去りトラックで

群れの中
動物さえも子を守る

人は言う
そんなものだよ戦争とは




体調に
子供逃げ道現れる
気づいて欲しい心のSOS

(注;受験期のお母さんの話から)




窓のそと
ヨチヨチ歩き見て楽し



切り損じ
今年は付けぬ南天の実



草取りを
したいと思うが今は無理
少し待ってと庭に謝る



青い海
散らして欲しい白い粉
いつも思いし
最後の願い



寝たままで
飛行機とぶを窓に見る


その後を
カラスが一羽とんでいく




あの人の介護なやます方がいる
受け入れられぬか
己の姿


苛立ちで
元の体に戻れぬに
二人の気持ち想うと悲し

(注;人とは、ヘルパーさん)




皿おとし
割れたとおもい奇声あげ



誰も持つ
品格度合かおに見る



この時期の産卵むりか
メダカ逝く

金魚藻に
似たりし姿あわれなり

メダカ言う
早く埋めてと夢の中

庭の隅
土に帰れと埋めに行く



よく眠り
よく動かぬはわが体



受けられし看護リハビリ
励みもらい



しっかりとしているようで危ないと
言われてドキッ
歩行機歩き



最後の日
回収まつゴミ高く



何度も見
回収車しわす感じ


生卵
割り損じては殻が散る



解らない症状をつくりしは私自身と
気づく番組



優の字を好きと言う人
言いつきぬ
ものもち語り心受け取る

(注;黒柳徹子さん)



歯切れよし
池上さんの番組は
(注;池上彰さん)



休み前
準備全て終わるなり

(注;訪問介護最終日)




息白く
スズメもさぞ寒かろう


早々に
窓を閉めれば暖かき陽

何か変
今朝の泣き方違ってる




横になり
ざわめき聞くも師走なり
季節の風に乗ってみたいよ



師走にも
銀木犀の花みつけ




「元気持ってきた」と風が言う
いっぱいの笑みに私も笑う
こんな介護看護を受けられるとは
良き人達に出会えた事が
今年唯一の宝物
  
 
  

 
この難病
良き運命の様にたどった道
そこには必ず人がいた
過ぎさりし人には幸あれと
とどまる人には感謝のみ


(自分らしく生きられたかな?)

日々思う
自分らしくを生きる事




年越しの
そば食べられて年が逝く



除夜の鐘
煩悩けして新年き

(注;アイイスさんは夢の中で〜す)



良いお年を、お迎えくださ〜い







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