アイリスさんの独り言 10月 





黄色のミニバラを見て、
なぜか無性にデッサンをしたくなった
久しぶりの衝動だ
夢中な私に時が流れる




疲れだけなら、もう症状が消えているはずなのだが・・・
手術中に起きた首から下・の麻痺状態から奇跡的に戻ったのに、もしかしたら、そこが私の行きつく場所なのか
奇跡がおきたぶん、何かすべき事が私には残されていると感じたりもするが、まだ何もできていない
2年半強、悪くなっていくばかりの手や腕
どこまで落ちて行けば、後遺症の終わりが来るのだろうかと何度も思った
もう今は、疑問符ではなく、どこまでも付いて行くしかないと思う
けれど、どんなになって行こうと、自分の日常は、自分で守る
工夫と知恵と根性で
そして、ヘルパーさん達や先生たちに助けられながら
メダカも植物の面倒は良い運動になるし、何より癒される
大丈夫だよ、守るから
痺れは麻痺には繋がらない
それを信じて、痺れも痛みも私の心に包み込む
できるかどうかわからないけれど、自分を信じるしかない
今まで生きてきた分より、終わりの日が来る方がずっと短いのだし・・



誕生日は、父や母に感謝する日と聞く
体は、その日が来るたびに老いていくけれど、新しく産まれ出る物もある
産まれ出るものは、新しき心
赤子の鳴き声のような、心の目覚め、気づき・・
明日、産まれ出るものをある事を願いながら、始めて母に抱かれた温もりを想像して、眠りに着こう



散歩の時間が空いてしまった
押し車は、方法を考えたけれど失敗 & 杖は痺れの為にバランスがとれない
リハビリの先生にも看護師さんにも「一人での外出禁止令」を出されてしまった
近所の人に、「電動車椅子もあるじゃない」、と言われた
それもそうなんだけれど・・・・
じっと座っていると痛かったり、いろい考えたりしてしまう
少し庭に出たくなった
庭を歩くなら問題はないだろう
ゆっくり歩く庭は、狭いけれど広く感じる
ついでに、デジカメもぶらさげて・・・・
秘密の庭の一角に、咲きだした花がある
素敵な紫色の花と聞いていたけれど、想像が外れた
思ったより花は小さいし、目立つ花ではないが、面白い形をしている
私は、平気で葉も花も触っているけれど、本当はいけないんだよね
3本手に入れて、3本とも花を咲かせた
レインソウも、もう少し紫が薄く、花が小さいが、これも咲いてくれた
こちらのお店で買った物は、後3本が芽が出なかった
このままにして来年に期待するしかない
バラとは思えない花を咲かせるバラの蕾に鼻を近づけた
微かだが、香りがある
この花に香りがある事を知らなかった
ゆっくりの庭の散歩は、新しい発見が一杯だ(^^)



私は、歩きたいのだ
リハビリの先生に痺れがある両足でも、毎日、歩く事ができる方法を考えてきてもらう事を頼んだ
手術して下さった先生の受診予約日も取れた
本当は、11月中旬だったのだが、キャンセルが入って、1週間後に受診できる
私の誕生日のお祝いかも知れないね
自分でも、今回の受診は、最終の決心と覚悟を持って臨むつもりだから、考えをまとめてメモしていくつもり
神経の傷が、何故ここまでの症状を出してきたのか
これが一番突っ込んで聞きたい事
これに尽きるのかどうか、まだ考えがまとまらない
どちらも、来週の木曜日に答えが出る
整形の立場で、問題がないのなら、ふらついても、危険は察知しながら、一人で歩く練習をしたい
「危ない」は、解るけれど、最初の病気の時は、リハビリもなしに、いきなり杖だった
一人で、少しづつ練習して、最後はバスにも地下鉄にも乗れた
痺れは現状とは違うけれど、やってみたい
歩く距離が短くなった事で、腸の回りも悪くなっている
水曜日までは我慢しておとなしくしているけれど、意見を聞いた後は、それを考慮して動き出してしまいそう
電動車椅子で、遠出はできても、店内の買い物はできない
お店の中は狭いから・・
だったら、歩けるようにするしかない・・・
今の私の想いは、ここまでしか及ばないけれど、何か良い案が出てきますように
もう一つプレゼントをおねだりするのは欲張りかな(^^;



今日の庭は、最高
出た途端に、銀木犀の香り
金木犀より香りが薄いのに?
木に近づいたら、満開の花
緑の葉の間に塊のように咲く白花
通りを通る人にも香りを運んでいるだろう
銀は、あまり知られていないから、香りの主は、わからないかも
私一人で姿も香りも満喫できる日
しあわせ・・・



土を触っていたら、大きなミミズが出てきて、跳ねまわる
あまりに、苦しそうに見えたから、良さそうな土の上に投げてやった
その瞬間、何かが飛び出した
大きなとかげ
次の瞬間、ミミズに噛みついた
ミミズも、一生懸命クルクルと体を回して、逃げるけれど、トカゲにはかなわない
大きく口を開けて、パクリ
ミミズを引きづって、消えた
助けたつもりが、仇になってしまった
可哀想な事を、してしまった
でも逆に考えると、トカゲは、うえずにすんだんだよね
自然の掟は厳しい



道を通る人の、「良い香り」と言う声が聞こえた
最高気温30度ほどの中での金・銀木犀の香り
去年の同じで、涼やかな風の中で2度咲をするのだろうか
庭の中は、外からはほとんど見えないけれど、木犀とジャスミン、モミジの紅葉は楽しんでいって下さるようだ
西側のフェンスの狭い所に植えた花も大きく成長して、真っ白な花の塊になっている
ヘルパーさんが、「ここを通る時には、眺めていくのよ」と、言われた
自分だけでなく、ほかの人が花達を見て楽しんでくださるのは嬉しい限り
でも、この秋は、花の面倒が見られるか疑問だ



明日は、手術してもらった先生の所へ
左手は力が入らず湿布をした状態
それよりも、うまく歩けないから、車椅子を使うつもりだ
驚かれるだろうな〜
手・腕は、どんど悪くなっているから、さほど驚かれないかもしれないかも
足の方は、杖でしっかり歩けたのに・・・
原因を、しっかり確かめなければ
答えは、ないかもしれない
調子が悪くなってから、ずいぶん経つから、疲れが原因でない事は解っている
この際、介護度の見直しをしてもらうつもりだ
現状をしっかり書いて、意見書に反映してもらわなくては・・・
身体障害者級の見直しも、自分から申請しなければ、見直してもらえない
1時間かけて、先生の質問やら、いろいろな動作をさせられて、やっとX級が頂けた
介護の見直しもそうだ
介護を必要とする人は沢山いるから、自分で声をあげないと、気づいてもらえない
この後、事態がどう動くか・・・
それとて、最悪は考えたから、流れに任すのみだ



身体障害者手帳の見直しのサイコロを振ったのは私ではない
でも、今回の介護度見直しは私が振った
私の術後をしっかり確かめて、受け止めるのが、第一
先生は、何度も説明していた「手術は成功した」と
後遺症も、ここへ来れば、何とかしてくれると思っていた
そこが私の間違いであることが、はっきりと分かった
何年もかかって、あがいて来た事が、いとも簡単に解けてしまった
神経に傷があったとしても、神経関係は、先生の役割でない事
誰にも予想はつかないし、手のうちようがない事
傷ついた細胞は、人間の年齢よりも早く年を取るのだそうだ
だから、進行する速さも早いけれど、波もある事も確かだそうだ
私の左腕は、一度もよくならず、進行するばかりだから、覚悟しなければならない
足は、時間がかかってっも良くなることもあるから、希望は捨てずに頑張って行こうと思う
ここで、改めて、介護度見直しを決めた
意見書は先生に求められるだろうから、「宜しくお願いします」と言って帰って来た
もう、ひどくなっても、ここへは3年検診まで、来ることはないだろう
ケアマネさんに連絡して、書類などを頂く日を決めなければ
ここまできて解った事
調査は、年度途中では市の調査員さんが見えるのだそうだ
病院内で、無表情で調査されたのを思い出した
イエスかノー、どちらかの選択のみの質問
静かな空間・・・質問とイエス・ノーの声だけが響く
凄く不安だった
今のこの状態では、ヘルパーさんに、よぶんな介護を入れてもらわないと、やっていけそうもない
一段階だけでも上がってくれれば・・・切なる願いだ
でも、今の介護度認定基準は、厳しくなった
国の財源が底をつき始めているのだから、しかたないのだけれど・・・
通過しなかったために、出来ない事の工夫を考えなければ
リハビリのやり方も、考えてもらわなければ・・・
外を歩けないし、手の不都合さも増えているから
市の調査員さんが、なんだか怖い
「治らない、どうしようもない」、覚悟はしていたけれど、不安は隠せない
私らしくないね(^^;



日がたつにつれ、心の隙間が大きくなっていく
術後、何度も聞いて来たかも知れない言葉が、幾重にも重なっていく
ここの病院が、頼りだった
しっかりと分かった事
「広げる手術は成功した」で、私は先生の手を離れたのだ
後遺症の神経に関する事は、先生の分野ではない
で、この病院へ行っても、どうしようもないのだ
行き場所を無くした鳥のよう
自分で、全て受け入れて・・・
優しく包み込んで・・・・
自分の体を日々生きるしかない
もう、助けてくれる先生は、いない
その不安があるのに、心は隙間を大きくして追い出している
無性に、やりたい事が浮かぶ
右手の爪は、土が入り込んで、真っ黒だ
やっていても楽しいわけではない
頭の中に描いていた庭の様子に動かされているだけ
速く心の穴を塞がなければ・・・
破れてしまう前に手を打たないと、心が崩れ去ってしまう
しっかりと突き付けられた現実を受け止めて、不安をしっかり感じ、受け入れなければ
不安から逃れてはいけない
心を強く持って、しなやかになれ
自分に言い聞かすのだけれど・・・・
まだまだ、時間が、かかりそう



心が、まだ掴めない
何故か、言葉に苛立っている
病院などの予定が、重なっている事や、一人外に出られない事、憂鬱な雨
そして、皆さん、優しいヘルパーさんなんだけれど、私の手・腕の進行を理解してもらえない
仕方のない事だと解っている
説明しても、目の前に症状は、見せる事ができない
足の進行は、目で見えるのだけれど、私が苦しんでいるのは手・腕だ
そして、何故か、焦りの中にいる
来週は、市の調査員が見えるし、片付けなければならない問題もある
今日は、期日前投票にふらつく杖で行って来た・・・一つ事を済ませた
だが、杖をつく右手に重心がかかってしまったのか、腕と肩が痛い
やっている事と言えば、「やっておかなければ」と、症状の先を見ての片付け
疲れていては、いい考えは浮かばないのに
よく言えば、「不安」を感じている事は確かだ
心の隙間が少し小さくなったのかもしれない
でも、いつもの私じゃない
目を覚ましてよ
淡々としているのは、「強く冷静」になったわけじゃない
何か、今と言う現実から離れようとしているだけ
冷静な私に戻れたら、何も怖がらずに、本当に淡々と事は進むのに・・・・
手術して下さった先生の言葉を、ちゃんと理解して、一度、思いっきり泣ければよかったのだろうか
しかし、未だ、言葉の意味を、理解したのか、理解できていないのか定かでない
台風が近づいている
何もしないで、強い風・雨に大自然を感じながら、私の嵐と、向き合ってみようかな
何かが、変わるかもしれない



嵐が去った
不安が何か思い出した
不安は、先を見る故に起きるもの
今を生きると誓ったのに、どこで狂ったのだろう
まだまだ、私は弱い
調査員の方が見えても、普段の私を見せればよい
不便になったからと、何の知恵を働かせようとしていたのだろう
先の状態も解らないまま、何を片付けようとしていたのか
もう、要らない物は全て片付けて、最低限の物しかないのに
それでも、物は多くあるけれど、これ以上、思入れのあるものを捨てるわけには行かない
先を見て、今を忘れていた
簡単な事なのに、何故か気づかなかった
今を見て、今の自分を生きれば、何も怖い物はない
少し、背筋を伸ばして、顔をあげてみよう
自分らしく



市の調査員の方の訪問が終わった
私が、今まで受けた事の無い調査の仕方で、出足をくじかれた
イエス・ノーの用紙ではなく、細かい字が並んだ用紙で、話しながら状況を確かめて、親切に状況を確かめて下さる
最初、普通の話をしているのかと思ったけれど、上手に私の状況を聞きだしてくださる
手の置き方一つで、背もたれが欲しい状態だと感じて下さるし、何気なく見ていらした指の形で病気は無いかと聞いて下さる
「こういうのは始めてです」と言うと、「2年以上この調子で、やっていますよ」のお返事
お風呂場もトイレも手すりなども見ていかれた
1時間以上のやりとり

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